とまとの推しが尊い

ジャンルごった煮、推しにまつわることを書き連ねるブログ

大地 感想(ネタバレの嵐)

大地を観た感想を文字にのこしておきたくて書いています。ネタバレしかない。ヲタクが叫んでいるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレします。

 

 

 

 

 

ネタバレします!!!!!!!

 

 

 

 

 

いいですか????????

 

 

 

 

 三谷脚本、秀逸すぎた……。こんなに舞台って笑えるんだ、っていう嬉しい発見。
俳優さんたちの間のとり方がどれも凄く素敵で、余す所なく笑えました。すれ違いのお芝居もパントマイムも技が光っていたし、伏線回収がどれも爽快だった!さすが、こんなに面白い脚本が書ける方が同じ時代に生きていらっしゃることに感謝です……。

 今回いちばん何が胸に残った?と聞かれれば、間違いなく一幕のラストですと答えます。

いや一幕ラスト、天才でしょ……。あんなにあったかくて美味しそうな食事のシーン、今までどんな映画でも舞台でも観たこと無かった……。あんなのみせられたら、「俳優って、最高!」としか言いようがない。私は多分、あのシーンを一生忘れない。ミミンコがあのとき食べた料理の味を忘れないように。

そしてあのシーンのチャペックの虚しさよ……。後ろで、一瞬グラスか何かを手にした演技をして、でも輪に入れなくて、遠巻きに見てるしかなくて……。ゆでたまごにライトがあたる演出、泣きそうになった……。

チャペックの座っていない椅子にライトがあたるところでも胸が苦しくなった。哀しいライトだった……。


でも、なんというか、「ある」んだよなぁ……。才能だけではやっていけない人間は、多少の裏の顔を使ってでもなんとか生きていこうとする。私には、チャペックとして生きた瞬間が、チャペックとしてゆでたまごをひとり寂しく食べた瞬間が、何度もある。あのシーンは本当に、色々と重なって辛かった……。結局、どっちつかずのコウモリとして生きていると、平和な間は美味しいとこ取りできるけど、トラブルが起きた時に真っ先に切られるんですよね……世の常なのかもしれない。

いやでもチャペック……。観劇し終わってから、私はずっとチャペックはどうすればよかったのだろう、と考えずには居られなくて。
チャペックは自分が演技できなくても芝居の世界には居続けたくて、なんとか演出の手伝いとかまでしてしがみついて。それで、あの施設に送られてもなお、役者とともに芝居に携わることに拘りつづけた。
彼が施設に残ったのは、確かに大役者たちと対等に話せる空間が嬉しかったのもあるだろうけど、芝居ができる環境だったから、というのも大きいんじゃないだろうか。だって、施設から出られても、そこに広がっているのは芝居を禁じられた世界なんだから。
彼にとっての幸せって、なんなのかなぁ。彼はひとりでゆで卵を食べながら、どう思ったんだろう。なんとか皆からの信頼を得たくて、必死に段取りを考えたんだろうか。考えれば考えるほど切なくなってしまう……。

芝居上手くなればよかった、と言い切ってしまってはいけない気がするのだけど、でもどうしてもそう思ってしまう。でもそれって、生産性のない人間は社会から切り捨てていい、っていう恐ろしい思想の現れなんだよな……。
チャペックがどうすべきだったか、というのは、なんというか、人生における永遠の課題のような気がする。自分は何かで能力が突出しているタイプではないから、色んなタイミングで彼のような立場にいつの間にか立ってしまっている、と、思う。
ゆっくり、じっくり、考えていきたいです。

 

あとラストはもう……ビッグフィッシュのラストみたいな、ラ・ラ・ランドのラストみたいな、ああいう演出はダメです!!!!!!!泣きそうになってしまいます!!!!!!!!
幻の劇団、広大な大地の片隅で男がこっそり夢見た幻想。夢だからあんなに愉しげなんですかね、胸が苦しくなってしまった……。


 

さて。推しの話をしてもいいですか……。

はぁーーーーーーー、大泉洋さんが可愛すぎる。無理。天才的に可愛かった……。

えーーー。チャペック、ドア開け締めするたびに片足がちょこんと上がるの、なに!?!?めっちゃ可愛いんですけど……チャペックさんは一人称が「わたし」なのに、たまに語尾が「……ぜ」になる(「料理が冷めちまうぜ」みたいなの)があんまりに天才的に可愛かった……。
あとメンバー一丸となって騙すシーンで、団長の芝居観て泣いたりさ……。自分の芝居が下手すぎてうずくまるところも可哀想可愛くて笑ったし、「いっぱち!?」とかいう大泉ファンしか分からない小ネタをはさんできたのも笑った。

それにしても追い詰められたチャペックよ……。乾いた笑い、まさに「傑作だ」という感じ……。
チャペックの弱いところ、強いところ、いい人なところ、わるい人なところ、全部がいい塩梅でにじみ出ていて素敵な演技だった……。
公開されていた動画では、もっと「裏の顔を持つリーダー」みたいな感じなのかと思っていたら、だいぶあっさりしたテイストの演技になっていて、それがちょうど良かったんですよね。パンフのお言葉を借りるなら、「心にすとんと落ち」てきた感じで。
いや〜笑った、ほんとに笑った。大泉さんの間のとり方はやっぱり天賦の才……すごく自然で、すごく心地良い。大泉さんの沼の深さを感じました……。

 

今回は最後列だったから、次はもう少し近くで観劇できるといいなぁ。
久しぶりにブログ書いたのですが語彙力の低下を痛感しました。もっと日本語に触れようと思います、いや〜はやく次の舞台観に行きたいな!最高の演劇体験でした。