5 とまと、田中さんと握手する(初回)
勝手が分からないまま、スタッフさんの「握手券お持ちの方はこちらに並んでください」に従って整列。
勝手が分からなすぎて、まさかの最前列。
ナゴドチケット手渡しをしている間、そこそこ近くで推しを見ることになった私。
いやいやいや、え、初めての田中さん、初めての接触、もうちょい、心の準備!うわぁぁ!もう少し後ろ並べばよかった!!!
心臓バクバクすぎて、そわそわしてました。
1人で緊張するのに耐えられず、隣にいらしたお姉さんに声をかけ、握手会始めるまで話し相手になっていただいてました(あの時の吉原推しのお姉さん、本当に有難うございました!初対面にも拘らず、過呼吸になってしまう!死ぬ!とか騒いでいる私を受け止めてくださって……本当に可愛くて優しい方だった……)
待機中って、色んなファンの方とお話ししてる田中さんをめっちゃ見ていられるんですよね……。めっちゃ笑ったり、手ぶりつけてたり、心配そうに覗き込んだり、田中さんって対応力凄いなぁ……アイドルって凄いなぁ……ってぼんやり考えてました。
そうこうしてるうちに、チケット手渡しが終わり、握手会の時間に。
最前列で開始を待っている時に、事件は起こりました。
MK5(マジで緊張しすぎて心臓が爆発する5秒前)の私は、とりあえず目に推しを焼き付けとこう!と思い、田中さんをガン見。必死に笑顔を作ろうとしましたが、表情筋は硬直し、多分相当な不細工になっていた。
そんな時、私の視線に気付いた田中さん、ちょっと顎をあげ、こちらを見下げて、口角をにや……っと上げたんですよ。
いや、殺人事件ですこれは。私検察になるので証拠写真ください(貪欲なオタク)。
完全に表情筋バグりました。顎に力入りすぎて梅干しみたいにシワシワになった気がする。
不細工が加速していくので、田中さんは必殺技使うの闇の中とかだけにしてください。本当に。切実です。
事件のせいで心臓が散り散りになってしまった私ですが、優しいお姉さんが私の前に行ってくださったおかげで、少しだけ平穏を取り戻し。尋常でない手汗を拭い、いざ、推しと握手……。
まず、推しが手を出して待っていてくれている状況に混乱。いや、あなたは田中教の教祖様なので……一信者の分際で、手を差し伸べて頂けるだなんて、嗚呼……というお気持ちに。いやほんと、アイドルは宗教。
とりあえず手を握らせていただく。あああ、やわらか、、、ふにふに、、、
そして頭の中で繰り返してた一言、
「あの、初めて来ました!」
をなんとか口にしました。
その時の田中さん、おー。という感じのお顔。
twitterに上がってたレポでは初回ですって言うと「来ちゃったねェ……」って言われながら引き寄せられるみたいなこと描いてあって、ちょっと期待してたところもあったので、ちょっと悲しくなる私。
もうちょい気合い入れた格好してくれば良かったな…という悲しみを感じてしまう。
とりあえず、好きになったきっかけは伝えようと思い、
「ドグマンのMV見てファンになって」
と言うと、その瞬間、田中さんの表情が一変。
おぉ……!っという、驚きとか感動とかのまじった表情に。
わ、こんな顔、してくれるんだ……!
私はなんだか、心があったまって行くのを感じました。好きになった理由、言って、良かったなぁ……
そう思っていると、握手の力がきゅっと強くなり、「有難うございます…!」とお辞儀されていて。
えええ田中さん私なんかに頭下げないでって思いながらも、そのお辞儀の仕方があまりに真剣で、田中さんが仕事にかけている想いみたいなものも勝手に感じ取って。
このあたりで感極まってしまって、記憶が朧げなんですけど……!応援してますって言いたかったんだけど……!ちゃんと言えてたかな私……!!言えてたらいいなぁ!!!!!
最後、「また会いに来てね?」と念を押すように言われ、優しくハイタッチされて、私は完全に田中さんのことを好きになってました。
いや、こんな誠意満タンの会話されちゃったら、今後も末永く応援しちゃうよ……ずっと推していくよ……。
握手が終わると、さっきの優しいお姉さんがどうだった?と声かけてくださって、ぁ……やばいです……すごいです……みたいな語彙力0返答をしてしまった。興奮で手が震えてました。
これが記念すべき1回目の握手。
レポ漫画も描いたのでくどいと思われたら申し訳ないんですけど、わたし画力も文章力も中途半端で、どちらでも残しておきたいなという感じの。アレです。